2006年12月23日

パプリカその2「オタク世代へのウインク」

前回記事から3週近く経ってしまった。
「硫黄島からの手紙」等書きたい記事がほかにも出てきたが、年末になるかもしれないなぁ、、、、。

とりあえずパプリカ続き。
どうも原作についてうろ覚えなので読み返すべきなのだが、まずは先に記事書いて、後から訂正しないと進まないからな。

 今監督は、筒井世代に至るまで客層を広げたかったであろうから、自分達の世代からもう少し上の粉川警視の夢治療を、一つの柱に据えたのだろう。
 上の世代や、夢ネタになじみの薄いより一般的な観客への導入として、古典映画を舞台装置に使うのは理にかなっている。

 けれども、現場のアニメーターの世代から下の、我々も含めた世代にとっ て、ターザンやローマの休日や「ロシアから、、」はやはり「古典」「教養」に属するもので、それらが血肉となっている筒井さん達の世代との距離と言うのはやはりある筈だ。
(俺自身の場合、公式HPで言及される「史上最大のショウ」という映画の存在を知らなかった。劇中のサーカスシーンの元ネタなのかな?)

 となれば、もう一人の主人公として、オタク代表的な時田浩作を立てるのが早い、と言うことになるだろう。
 
 もともと時田浩作は、筒井さんからオタク世代へのシンパシィの表明の為の様なキャラクターである。
 原作でも、他の男達を尻目に千葉敦子の寵愛を受けつつ、デブや科学オタク等、男性的魅力の欠落に劣等感を持ち、ゆえに煩悶し続けるという、うらやましい役回りなのだが、時田と千葉の恋模様はどちらかと言えばサイドストーリーなのだ。これが映画版ではむしろ前面に出てきている。
 というより、アムロの声でおなじみの古谷徹が演じる時田が、粉川警視と共に主人公や狂言回し的役回りを、担っていると考えるべきなのだろう。
 
 ちなみにここでクレームを入れておくと、粉川警部はイノセンス(攻殻機動隊)のバトーの声でおなじみの大塚明夫。敵役の「小山内」は同じくイノセンスでトグサを演じた山寺宏一。イノセンスで二人はコンビを組んでいたので、大人っぽい話し方の千葉敦子を交えて三人で会話するとだんだん「攻殻」を観てる錯覚に囚われる。
 公式HP他の監督インタビューを前回記事から更に拾っていったのだが、やはり上記の様なキャスティングも意図的なお遊びである様だ。

 オタク世代へのフックとしてのお遊びは、キャスティングに留まらない。
 映画の売りの一つとして前半から繰り返し登場する「妄想パレード」には、一般的なガジェットに紛れて、アニメキャラのアイコンもチラ見せされるお遊びが満載だ。
 俺の場合は、ハマーン・カーンのフィギュアを一瞬見かけて吹き出してしまった。
 観る人によって様々なアイコンを見出すだろう。DVDで止めて観る客層へのサービスのつもりか。
 パレード以外のシーンでもこうしたお遊びは散見されて、俺は他にも「銃夢」の火星大王を見かけたし、筒井ファンにとっては、孫悟空に変身するパプリカにニヤリ、てな感じだろう。
 筒井ファン向けのサービスは、キャラクター以外でも満載だが、インタビューでも言及されてるしここでは深追いしない。
posted by めたろう at 20:19| 埼玉 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お!ようやく更新しましたね♪

最近映画見に行ってないな〜
めたローダ見て、映画見た気にでもなるか・・・
Posted by Hanzou at 2006年12月24日 01:55
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