2005年04月30日

Playing unit 4989 「池田屋チェックイン」

知り合い出演の Playing unit 4989 「池田屋チェックイン」を三軒茶屋シアタートラムへ。

うーーむ。前作「七人のドッペル」はかなりいけてるシチュエーション・コメディであったのだが。今回は、、、、。
知り合いを含め、出演者のレベルは相当高く、衣装、照明、音響、脚本、共に一定以上であった。
が、一行レビュー
http://dx.sakura.ne.jp/~nnn/play/itigyo/itigyo.cgi?ln=40&sn=1&cn=1000
で、指摘があった通り、「パーツは良いのに全体として間延び」した様に思えた。

間延びの原因は、大きくなった劇場への対応が不十分だった為と想定される。
素舞台に近い装置、二階座敷と玄関の配置、人の移動を見せる演出、アレで良かったのか?
劇場を広く使おうと意識して、客の感情移入の手がかりを散漫にしてしまったので無いだろうか?

以前トラムで 青年団「ソウル市民」を観た事がある。駒場アゴラ劇場という小さい場所での上演を前提とした設計の作品にも関わらず、トラムの舞台に合わせる事に成功していた。
その時、青年団が取った戦略は、「舞台を小さく限定して、客の視点を移動させない」というものだった。

今回、「池田屋チェックイン」は「立ち回りを使わずに池田屋事件を描く」コンセプトを打ち出している。であれば、劇場を広く使う事に囚われず、一幕物を骨格とし、劇場を狭く使う事を考えても良かったのでは無いか。
場合によっては、例えば宿の主人の側から顛末を狂言回しする様な、脚本の大改造、再構築を行っても、劇場とのマッチングを考慮して欲しかった。

劇場を広く使おうとして、全体の印象が散漫になり、劇場のカラーに飲まれた、という事では無いだろうか。前作と比してプロデュース、演出、舞台装置、各班の失点大と言わざるを得ない。
サイズは王子小劇場ならぴったりか、、、。

一方役者陣の頑張りは瞠目すべきレベル。
宿の3人、坂本竜馬関係のの3人、長州の2人、桂小五郎組の3人そして新撰組の面々。
捨てキャラがいない、高レベルの役者が集まったと思う。
が、それも凶と出たのではないか?やはり散漫なのだ。
人間関係でも、観客が誰を軸として見てゆくべきか、判り難いのである。
中盤以降、竜馬とその姉が登場して話が動きだすまでの、軸が不在の序盤の展開は、やはり間のびして感じられる。

小劇場作品の、中規模劇場への移植の難しさを改めて感じさせられた作品だった。
posted by めたろう at 01:53| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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