2007年04月11日

松井周 サンプル@ 「通過」

また冬の更新が滞ってしまいました。
4月だよもう、、、。

再開1回目は、劇団「青年団」所属の役者・劇作家・演出家である「松井周」に関してです。
以下、ですます調から、である調へ切り替え。


青年団の松井周が、劇作家、演出家として4作目の作品、
そして自前の集団「サンプル」の第一弾作品として
「シフト」
を発表した。前作「地下室」にも増しての好評を博してる様で、
まずはめでたい。

松井周は、大学劇研時代の一年後輩で、同時期の劇研関係者には他にも小劇場の世界に留まる人もいるが、サインを貰っといて将来真に価値が出るのはこの男くらいのものだ。

「青年団」という小劇場界の最前衛に10年もの間踏みとどまった上に、
「ポスト青年団」を標榜する、なぞと言う狂気の沙汰を実践しておる訳で、羨ましくねたましく、そして誇らしい後輩なのであります。

これまで何度か「ブログに劇評書くわ」とか言いながら、一遍も書いてないのは、偏に俺の怠惰に他ならぬ訳で、この場を借りて深くお詫び申し上げる次第。
ただ、言い訳させて頂ければ、過去にこのブログで、
「知り合いのバンドについて昔話を書いたら怒られて記事削除」の憂き目に会ったりしており、極力第三者として書かねばならぬと思うとメンドクサくなってしまう、という事があったのだ。

なので、今回は端から知り合いである事を明示した上で、昔話も交えて記事を書いてみようと思う。その上で本人にチェックを入れてもらうことにしよう。
そして出来れば、2作目「ワールドプレミア」について思い出せる範囲で書いてみたい。



第一作「通過」、第三作「地下室」そして第四作「シフト」は、
非常に似通った世界観、
そして古舘寛治さん(NOVA友CMの課長役?)演じる、「怖いおじさん」が登場し、
見る者をダークな桃源郷へ連れてゆくと言う共通点がある。

「通過」では侵略者として妹夫婦の家庭をカルトの拠点に変貌させ、
「地下室」ではカルトの王として君臨し、
「シフト」では、世代を経て制度となったカルトの、
滅び行く運命に抗う司祭として慟哭する。
俺は「怖いおじさん年代記」と勝手に名づけている。

今のところ、世に「松井カラー」として認識されている特色は、

・青年団の強力なリアリズム演技を基盤とし、

・古舘さんに象徴されるダークで歪曲された世界観で良識派の顰蹙を買い、

・横溢するブラックユーモア

・下ネタ三昧(何のコンプレックスか不能ネタが多い)

と言った辺りで、
大変に俺好みの特色を備えている。

第一作を見に行った時の感想は
「三十路を越え、満を持しての作演出デビューがコレ。というのは喜ぶべきか呆れるべきか」
と言うもので、一行レビューには
「青年団のフォーマットで演じられるゴキブリコンビナート的世界」
てな内容をUPした覚えがある。

良識派の顰蹙を買う(というか女性がドン引きする)という側面においては、

・劇研時代の同期の女子が、終演後、松井の顔を見るなり泣いて帰った

という戦果を挙げ、風の噂では

・松井家一同がはりきって来場し観劇した後無言で帰り、
夜、「彼は何故アノようになってしまったのか」について緊急家族会議が開催された

とも伝え聞く。

青年団の中堅役者として、好青年のイメージが流布していた為か?
また、青年団ファミリーの一員と認識されていた為か?
出てきた作品とのギャップに驚き、嫌悪感を示す者が少なくなか
ったのではなかろうか。

しかしながらこの男、劇研時代には全身白タイツで
「スペルマ君の旅」を演じ、(もちろん女体の中を旅するのである)
仲間内で作った、「失楽園」パロディ馬鹿ビデオでは、
早朝の海岸を全裸で走った男である。
(ちなみに学生時代の習作戯曲の題名は「言い訳人生」)

俺はそれまで、松井周が猫を被って青年団の役者に徹していた事に対して、
感心すると同時にやや不満も覚えていたから、
このデビュー作の怪挙には溜飲を下げたものである。
posted by めたろう at 23:19| 埼玉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
青年座は知ってるけど・・・青年団は知らないなぁ〜(^^;)
Posted by *たびねこ* at 2007年04月12日 01:32
突然のコメント失礼します。

私のサンダル情報サイトで
こちらの記事を紹介させていただきましたので
ご連絡させて頂きました。

該当ページは、
http://1sandal.blog98.fc2.com/blog-entry-126.htmlです。

今後ともよろしくお願いします。
Posted by サンダル情報 at 2007年04月12日 03:08
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