2007年01月04日

ここは未だ日本か?〜硫黄島からの手紙

パプリカを3回もやっておいて「硫黄島からの手紙」が1回というのもなんだかな、という感じだが、俺ごときがこの圧倒的な史実に基づいた作品をあれやこれや言うのも、それこそ不敬という気がしてならぬ。
とにかく見てくれ、でもってそれぞれ考えてくれ、と言って終わらせたいところだ。
でも実際、考える事が多い筈なので、正月から重いのは嫌だと言わず見て欲しい。
実は「父親達の星条旗」が未見なので、なんとか劇場に掛かってるうちに見に行きたいと思っている。



冷徹なまでの中立性
posted by めたろう at 13:56| 埼玉 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

パプリカその3

パプリカ公式HP内のブログで
今監督が「7つの手引き」と称して解説を連載中。
http://blogs.yahoo.co.jp/paprika_movie

これが大変興味深く、原作も読み返してないし、
上記が完結するまで待とうかとも思うが、
とりあえず現時点でのまとめに行ってみようか。

アニメの弱点
posted by めたろう at 11:02| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月23日

パプリカその2「オタク世代へのウインク」

前回記事から3週近く経ってしまった。
「硫黄島からの手紙」等書きたい記事がほかにも出てきたが、年末になるかもしれないなぁ、、、、。

とりあえずパプリカ続き。
どうも原作についてうろ覚えなので読み返すべきなのだが、まずは先に記事書いて、後から訂正しないと進まないからな。

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posted by めたろう at 20:19| 埼玉 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月07日

「パプリカ」問題点@二つの意図的引用

先週末、今敏監督「パプリカ」を見に行ってきた。

筒井康隆ファンにとっては、夏の「時をかける少女」に続いての映像化であり、
且つ、筒井作品の真骨頂である、夢テーマ、
そして「夢(虚構)から現実への侵攻」という、
最重要モチーフを扱った傑作の映像化であり、快挙と言ってよい事件である。
実際、年長の筒井ファンや、ツツイスト以外の映画ファンにも絶賛に近い評を受けている様だ(また海外でもウケ良いのはうなずける)、、、、が。

少なくとも押井守ファン、そして「イノセンス」をご覧になった方は、複雑な気持ちに囚われる筈だ、、、、。
押井守と筒井康隆のファンというのは相当数カブッていると思われるので、
一方的に「イノセンスのパクリが多すぎる!」とキレるというは少なくて、
「うーん」と腕組みして唸ってしまった方が多かったのではないだろうか。

ちなみに「パプリカ イノセンス」でググってみると、既に二作品の類似点を列挙したブログなどもあり、指摘されてる点もほぼ俺が感じた点と同一だったから、冒頭から類似点を列挙するやり方は避けて、より本質的な問題、
すなわち、

「原作の第二部まで、そしてクライマックスの映像化まで踏み込んだのは戦略的失敗だったのではないか?」

という疑問を考えていきたい。

つまり俺としては、
「今回の映画化では、第一部の粉川警部への夢治療に舞台を限定すべきだったのではないか?」と言いたいのである。

二つの意図的引用
posted by めたろう at 12:51| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月01日

漢が惚れる!クレイグ・ボンド

カジノ・ロワイヤル、観てまいりました。

クール!ダーク!ダーティ!
漢が惚れる!「俺たちの」ジェームズ・ボンドの登場。

かつて、我々の親父達が若者だった頃、ショーン・コネリーに憧れたという話を聞いても、ロジャー・ムーアのやに下がったオッサンのイメージしかなく、ピンと来なかった。
ティモシー・ダルトンで少しクールな感じというのは判ったが、地味すぎたのか、すぐにいなくなり、ピアーズ・ブロスナンは確かにコネリー以来の「ボンド役者」ではあったんだろうが、、、、。
この期に及んで女にモテモテで英国紳士でユーモアたっぷりの、
「あの」ボンドなんて、映画館に見に行こうなんて思うか?

なんか、週刊プレイボーイの記事書いてるみたいに思えてきたけど、なんかそういう感じなんだよね。



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posted by めたろう at 23:37| 埼玉 ☀| Comment(3) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月22日

時をかける少女とゲド戦記の共通性

まとまりませんが友人に出したメールを元に、問題の両作品の比較行ってみます。
まずは共通点から。

そもそも俺が、「ゲド」の問題点を概ね認めながら、擁護する根拠にしようと考えていたのは、その社会性というか、ああいう現状認識、問題意識の提示(というか明示)をやった事に対する共感だったわけですが、
「時かけ」において暗示された裏テーマ的なものも、ほぼ同じものであったように感じました。

陳腐ですが、現状に対する絶望感と、それに対してどう抗ってゆくのか?てな事ですね。

両作品とも、そういう時代性みたいな点が共通していて、同時多発的にそうしたテーマが扱われた事は、世の中の煮詰まり感が更に進行している、って事なんでしょうし、何より、我々のちょっと先輩くらいの世代(細田守と宮崎吾郎ってほぼ同年代だよな?)の世界観が、公に表現される様になったかと思うと感慨深いです。
ネタバレ傾向注意
posted by めたろう at 01:40| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月15日

アーシュラ・ル・グイン激怒

うーむ。「時をかける少女」を見に行った事によって、「ゲド戦記」擁護の姿勢から変化しつつあるので、両者の比較から見直す記事を書こうと思っていたが、
14日付の「ゲド戦記」原作者ル・グインのコメントが激怒モードであった為、躊躇せざるをえなくなった。

http://www.ursulakleguin.com/GedoSenkiResponse.html

どうも批判、逆に褒めてる点も含めて、日本国内でのそれと大差無い様だなぁ。
ともあれ、これで批判一辺倒の状況が決定的になった。
ワシャ今回も勇み足であったのか?
とにかくこのコメントも踏まえて記事ねりなおしだな。



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posted by めたろう at 07:36| 埼玉 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月31日

宮崎吾郎、「愚直」の漢

「ゲド戦記」を見てきました。
観る人を選ぶ様なので、「コレは!」と思う人に勧めたい映画ですが、
自分としては、観た後に姿勢を正したくなる様な、
自分の怠惰を恥じて、自分に出来る事を考えさせられる、
そんな大切な一本になりました。

久しぶりに興奮し、公式HPや知り合いの掲示板へ行って長文を投下。
ブログも更新する気になりました。
またしてもアチコチに書き散らした長文の纏めなので取りとめが無いのですが、記録として残しておきます。

長文多謝
posted by めたろう at 22:40| 埼玉 ☁| Comment(1) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月02日

キングコング、人生の慰めとしての正統

ブログ放置も2ヶ月に及び、再開の目処もはっきりしませんが、冬休みと言う事でやって参りました。

キングコングのリメイク、素晴しい作品で御座いました。自信をもってオススメできる傑作です。
が、客の入りは今一つ。悲しい事であります。3時間強の時間に臆せず、今こそご覧になるべき名作です。

というわけで、口コミでの広がりを祈念して、久しぶりに大袈裟な賛辞を連ねてみようと思います。

1/23追記
やっとADSLがつながったので、追記部分で「ハリーハウゼン」と書いてしまったのを「オブライエン」に訂正、、、。恥ずかしい。見世物としての映画への賛辞
posted by めたろう at 09:47| 埼玉 ☁| Comment(1) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月10日

「シスの復讐」見てきたよ!

方々で、事前にシリーズをキチンと再見してから観る様勧める記事が多かったわけですが、我慢できずに公開日のレイトショウで観て来ました。(TVで「新たなる希望」と「クローンの攻撃」はおさらい済)

オモロ!イアン・マクダーミド最高!皇帝バンザイ!間抜けジェダイ皆殺し!ヨーダ口ほどにもなし!
アニーは何もわるくないんだーーーーーーーーーー!
悪いのは皇帝と、
たぶん、
ヨーダだぁぁぁぁぁぁぁ!
(やつあたり)

という感じに大興奮でした。
て言うかですね。

何故これを二部作でやらねーーんだよーーーー!、と。

声を大にして言いたいわけですよ。
EP1はEP2の中に回想録の形に収めてしまって、クローン大戦をも少し取り入れるか、共和国崩壊とジェダイ虐殺のディテールをも少し描いて欲しかった。前後編で成立したと思うんだがなぁ。

という具合に、相変わらず脚本、構成への不満は残るわけですが、そんなもんぶっちぎって大興奮であります。
冒頭の戦闘シーンの、ドハデにして精密、スピード感、情報密度の濃いーい、おなかいっぱいになるシークエンス。アナキン&オビワンのチャンバラのカッコよさ!
そのラストで垣間見せる、パルパティーンの本性、、、。もうゾクゾク。

「クローンの攻撃」冒頭の、コルサントでのアクションシーンを観たときに、「嗚呼、ルーカスのやりたかった絵はこれなのか!」と納得したのですが、今回は更にスケールアップ。まぁ確かにEP6後の時点、80年代にこれは無理だわなぁ、、、。新三部作が21世紀に持ち越したのも頷けます。
その代わり、新三部作は全体がCGアニメというか、アニメっぽい感じになって、そのあたりも不評を買ったわけですが、ただそのスピード感は肯定すべきだと思います。

さて、この後いよいよアナキンのフォールダウンとジェダイ粛清、共和国崩壊に話が進んでゆくのですが、それは劇場で見て頂戴!新三部作の不満アリで見ないのはもったいない、、、て、見ない人はいないか。

新三部作についてやシリーズ全体について思う事がいろいろあるわけですが、とりあえず後日EP3再見の予定なのでその時に。

posted by めたろう at 20:04| 埼玉 🌁| Comment(3) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月04日

宇宙戦争は王道パニック映画

続けて「宇宙戦争」
王道のパニック映画。宇宙人達が斃れる理由が、結局ウェルズの原作と大差無かったり、ラストがかなり大甘なのを除けば、概ね満足できる説得力である。

「戦争」ではない
posted by めたろう at 00:36| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月02日

バットマン・ビギンズ

身内の感想はまた後回し。
映画の日にみた「宇宙戦争」と「バットマンビギンズ」が当たり!だったのでそのレビューから。

まずはバットマン・ビギンズ


ヒーローもののリメイクについて
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2005年06月20日

ハズレ映画は計3本に

狸御殿感想の途中だが、スカだと感じたもう1本は「フォーガットン」。これに関しては2CHでも見てくれ。大方俺の言いたい事は、多くの人が書いている。くだくだしいから省略。

日曜日にもう一本、スカを掴んでしまった。「戦国自衛隊1549」だ。
「ローレライ」は褒めたが、こいつは褒めん。
一言で言うと、「ゴジラの出てこない平成ゴジラシリーズ」。
ゴジラ撮った監督だからなのだろうが、、、、。


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posted by めたろう at 21:28| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月18日

「狸御殿」続き

改めて、NETで幾つか「狸御殿」のレビューを見て回った結果、どうやら諸々の整合性の無さが鈴木清順監督のスタイルらしい、と判っては来たのだが、、、、。続きを読む
posted by めたろう at 09:58| 埼玉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

駄目映画連続鑑賞@「オペレッタ狸御殿」

わはは。久しぶりに2本連続でスカ映画を見てしもうた。
シネコンへ行く交通費惜しさに、2本連続で見るのは良くやるのだが、考え直した方がよいかもな、、、。

まずは「オペレッタ狸御殿」から。


狸御殿その一
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2005年05月29日

機動戦士Zガンダム劇場版第一部「星を継ぐ者」

飯田でのLIVE観覧記事はまたも後回し、、、。
昨日が初日の「Z」レビューを。

事前に見かけたブログの評で50点としたのがあったが、もう少しつけて65〜70点位はつけても良いかもしれない。
一言でまとめるなら、これは(今のところ)カミーユ・ビダンの物語では無く、シャア・アズナブルの物語になっている、と言うところか。


詳細感想
posted by めたろう at 09:38| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月22日

「コーラス」は、ほのぼの佳品

そろそろ終了間近い「コーラス」を見てきました。

なんかホントに文部省推薦、て感じ。映画教室で見ると良いと思います。
予告編見てゆくと、大感動作つうか、
「虐げられたこども達が良心的な音楽教師と困難を乗り越えて合唱で状況を変えてゆく!が、しかしそこに悲劇が!」
みたいな大げさな話っぽい予告編なんですけどね(オレ主観)。全然そんな事無いです。
ほのぼのです。小品で佳作、って感じです。
なんていうんですか、昔のヨーロッパ発の児童文学みたいな雰囲気です。
方々で「物足りない」って感想が散見されますが、予告編の罪が大きいと俺は思うぞ。(校長の娘が登場するから、なにか事件が起きるならこの娘達があんな目やこんな目に、、、と楽しみ、いや心配していたが全く話に関わってこなかった)

おそらく制作国のフランスでは、ああいう寄宿舎の歴史と言うのがあって、この映画で踏み込んでない部分を観る側が補足できるんでしょうね。

俺の小学〜中学は合唱がとても盛んで、俺も大好きだったので、合唱シーンは素直に楽しめた。
「すぐにあんなに上手くなるか」つうツッコミもあるだろうが、まぁ良いじゃないの。

主人公の音楽教師がベタな片思いで振られるのは、仏映画つう事でご愛嬌。

「歌が下手で譜面台にされてしまう少年」が一番不憫だったなぁ。

そして最年少のペピノくん、きゃわいいーーー。

と言う感じにゆるーく見るのがふさわしい映画。箸休めだな。
posted by めたろう at 01:06| 埼玉 ☁| Comment(1) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月30日

「コンスタンティン」見てきたが。

ホモテイストが足りねぇ、、、、。
酷い書き出しで済まん。別に俺はホモでは無いのだが「真夜中の弥次さん喜多さん」の影響かな。
キアヌ・リーブスを主役に据えて、原作から大きく内容も変えたらしいから、それなら、仲間や敵役とのヤオイ物にした方が良かったんじゃないのかな?と思うのだよ。
だって(未見だけど)原作アメコミの主人公のビジュアルってホントにおっさんじゃん。

http://www009.upp.so-net.ne.jp/simprune/blackmagic.html

たぶん、凄いこすーい手で悪魔を騙くらかして封印するみたいな、憎めない小悪党キャラだと思うんだよね。この絵面からして。で、仲間のおじさん達とは、おっさん的友情で結ばれ、弟分には後見人、的な設定が説得力持ったと思う。

キアヌ・リーブスは線の細ーい美形キャラで、ふてぶてしさが無いので、それだったら(バイセクシャルという設定もあるらしいから)登場人物軒並み美形にして、やおい要素を入れた方がウケが良かったんじゃ無いかと。

と、いろいろクサしておりますが。
はい。あまり気に入りませんですた。

キリスト教の知識は人よりある方なので、判り難い事は無かった。冒頭のロンギヌスの槍(劇中では「運命の槍」)の登場も伏線として流せたし、ナチスの国旗に包まれているのも判る(オカルト好きのヒトラーは、キリスト教の聖遺物も収集していた挿話を持つ)。
ただ、知らない人には不親切な事も多い。
カトリックの自殺禁止のタブー破りで地獄に行くあたりはまだしも、蠅やら蛇が襲ってくるビジュアルの意味や、地獄へトリップするのに水が必要な理由、なおかつ、ヒロインを地獄送りにする特訓がなぜ水中で行われるか、等基礎知識として知っといたほうが良い物が多い。(カトリックの洗礼の歴史を調べると、特訓の意味がわかります)
正にキャッチコピーの逆!

あのコピー、(この映画の事は)「知らない方がいい」という皮肉ではあるまいが。
どうも宣伝のイメージが的外れなような、、、「ハードボイルド・エクソシスト」みたいな話だし。

ま、上記やおいテイストの導入は、カトリック文化を背景に持つ以上、絶対ありえないのだが、そういう人間関係を持ち込まないと、登場人物の行動の動機付けが希薄に見える。
続編できても見ないなきっと。

posted by めたろう at 12:46| 埼玉 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月24日

真夜中の弥次さん喜多さん

原作未見、そしてクドカン作品未見。
但し十数年前は松尾スズキ主宰で、宮藤官九郎さん、阿部サダヲさん所属の劇団「大人計画」に夢中だった。

冒頭の白黒で描かれる「ぺらっぺらな」江戸。それは一方で「リアル」のダークサイドとして、主人公二人を終盤まで追い詰める。
この導入部分を観ながら、かつて漫画「栄光なき天才たち」で読んだだけである、川島雄三「幕末太陽傳」の幻のラストを思い浮かべた。
導入部で現代の品川から江戸の品川に画面が移り物語がはじまり、ラストは時代劇のセットを抜け出し再び現在の東京を走り逃げてゆく主人公を監督は望んだが、ラストの破綻は周囲に説得され断念したと言う、、、、。

おそらく、この映画はそのラストを受け継ぐ映画になったのでは無いだろうか。

陰々滅々たる江戸のリアルに背を向けて、弥次さん喜多さんがチョッパーバイクにまたがると、画面はカラッっと日本晴れ、天然色カラーとなってミュージカルで二人を送り出すオープニングになる。(その直後に、二人はお伊勢の3km手前で突っ込みを入れられ、東海道を徒歩の旅で仕切り直しをするのだが)
この導入部で、作品のカラーや方法論が明示というか宣言され、その後のやりたい放題の道中が続いてゆくこととなる。


この作品、俺にとっては「嗚呼、あの頃の大人計画だ」と懐かしく、感無量の一本であった。
カテゴリー付けで安心する視野の狭い人には勧められぬ何でもありのバカ作品。
同時に、ダークなダークな、救い様の無い浮き世を、差別表現、残酷表現でこれでもかと見せ付ける大人計画ワールド。
それを、大規模興行の映画館でスクリーンで見る日がこようとは、、、。
大学劇研で、「大人計画がキテるキテる」と騒いで、同期、先輩から白い眼で見られた事を思い出す。同調してくれたのは後輩達ばかりだったなぁ。

それはさておき、そのような感想を覚えながら、同時に
「これ、舞台化できるよなぁぁ。大人計画の公演で数年ぶりに見たいなぁ」と思ったのも事実。
すなわち、「映画でなくてもいいじゃん」という事でもある。

「幕末太陽傳」の昔と違い、現代ではこうした枠組みをぐちゃぐちゃするやりたい放題も、さほどの意味の重さを持つわけでも無いし、客も軽々と受け入れる。
無論、クドカン監督デビューはめでたいし、映画としても今年の俺ランキング上位につけてはいるが、サプライズがあったわけでは無い。あくまでも「かつての大人計画」映画だと思えたのだ。

中盤「歌の宿」辺りまでは。

終盤、「王の宿」そして「魂の宿」はかなりブレイクしてるんでねぇのコレは!つう感じ。
二人が分かれ、そして冒頭の「江戸のリアル」がそれぞれを責め苛むダークな展開は、原作のしりあがり漫画のカラーでもあるのだろう。
弥次喜多の二人の演技も凄みを増して行くが、なんといっても七之助。素晴らしい。

そして、「魂の宿」での、途轍も無く人を食ったCG利用法!なんという予算の使い方をするのか。しかし正しく映画でしかできない表現。
ここでも大人計画メンバーが大活躍するのだが、やりたい放題もここまで徹すれば、今、クドカンが映画を撮った意義というか大儀も認められようと言うものだ。
というか、「大人計画映画」を作った意味、があったと言えよう。いや痛快。
未見だが、「阿修羅城の瞳」とはその狙いからしてレベルが違ってるはずである。

大人計画に関してはもう少し語りたいので、別記事か、この記事に後日加筆する事になるだろう。
posted by めたろう at 22:13| 埼玉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月02日

エターナルサンシャイン

以前、ネバーランドの記事にTB頂いたブログ、「試写会帰りに」
http://blog.goo.ne.jp/bakabros/e/fe4de38c0089b714dc366f99a83bbab5

上記の映画評群の中でもコメント・TBが盛り上がっている「エターナル・サンシャイン」。
ジムキャリーで、記憶をいじる映画、との事で気になっていました。
で、昨夜ようやく見に行きました。

私にとってこの映画は「怖い話」でした。ホラーというか、心理スリラーというか。

一人で見に行って、カップルに挟まれて見ましたので、本来なら恋愛に縁薄い己が境遇に涙するところですが、そうは成りませんでした。そういうレベルでは無かった。
この映画は「恋愛映画」といった枠組みを越えた、人生、人とは何か、他人と生きるとは何か、今を生きるとは何か、そうした事を真摯に考える、哲学的ともいえる作品だと思います。
(上記「試写会帰りに」へ寄せられたコメントに、アメリカで、ジムキャリー主演だからなのかこの作品がコメディーにカテゴライズされて評価が低くなったとの内容があったが、それが本当ならアノ国の映画評関係者の殆どは既に脳がヤコブ病に犯されとるよ)

「怖い話」と感じたのは、イライジャ・ウッド演ずる、ジムキャリーの「記憶と、彼女との関係性」を盗もうとする若者の存在が大きかったです。上記ブログのコメントにおいてあの役に対する評価がやや低いのは、おそらく登場シーンの多くがカットされ、隠された部分が多かったからでは無いでしょうか。
彼が、裏で、何をやらかしたのか、想像して御覧なさい。
ぞっとします。
で、彼の倫理観の無さは、あの記憶を削除する会社の4人全員に共通して設定されています。
削除される側にも同様に、倫理観が欠落しています。

私は記憶の削除、改変と言うのは、ある種の殺人であり、本作品の様に本人の意志の元に行われれば自殺だと思うのですが、この映画に登場する記憶改変に関わる連中の、ノリの軽い事!(もちろんわざとそう描かれてるわけですが。ファンタジーですからね)
記憶を弄る事の恐怖を、弄られる当事者さえ実際に自身に対して削除がなされて初めて感じ得るという、私達の記憶に対する認識の低さ、他人との関係性に対する感謝の念の低さ、といった事への風刺になってるのでは無いでしょうか。

さて、この作品でも「ビックフィッシュ」との類似を感じたわけですが、ただ今回はどちらかと言うとジムキャリーつながりで「トゥルーマンショー」との関連性を強く感じました。
上記、「人の人生を加工する物語」という点で共通するのでは無いかと。






4/4追記
posted by めたろう at 10:17| 埼玉 ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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